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【東大生ママ】の手作り漢字カルタで部首を学ぶ

東大への道

夏休みに取り組んだ漢字カルタ、部首カルタづくり

息子たちが小学校低学年の時、漢字のカルタを、そして小学校中学年では、部首カルタを作らせました。いずれも夏休みに作らせ、夏休み中めいいっぱい遊ばせました。子ども達は海外生まれ海外育ちですが、このカルタのおかげで漢字をまとまりで覚え、その後の漢字検定もさほど困難なく合格したと思います。長男が準2級、次男が3級、三男が5級まで受検。(日本で生まれ育っていれば、難なくクリアできる級ですが・・・・・・。)

漢字カルタは「木」や「手」など1、2年生で習い、かつ部首になって他の漢字の部分として使われるものを選び、部首カルタは太郎次郎社の「98部首カルタ」を参考に、3、4年生で出てくる漢字の部首をカルタにしています。作り方、遊ばせ方のコツは、一度にすべて作らず、少しずつ作らせること。

この記事では、特に漢字学習に効果が高かった部首カルタづくりについて説明します。

植物からできた部首

作り方

まずは、象形文字(絵文字)で、部首の数が少なく親しみやすい「植物からできた部首」カルタ作りから始めます。取り上げる部首は、「きへん」「のぎへん」「たけかんむり」「くさかんむり」「こめへん」「うまれる」の6種類。

まずは、適当な大きさに切った色画用紙のカードを準備します。この時、「植物からできた部首」はを使うのがポイント。部首のまとまりを色で分け、視覚化することで漢字のまとまりを覚えやすくなります。

次に、カードを縦に3つに分けます。一番下は2cm程度、そして、上は2等分しています。

一番上には、青マジックで古代文字を、そして真ん中には現在使われている部首を黒マジックで書かせます。一番下にはその部首を使った漢字を鉛筆で書かせます。部首を使った漢字は3つ以上書くなどルールを決めておくとよいでしょう。この時、漢字辞典を使って調べさせます。表紙裏にある「部首索引」から「たけかんむり」を探し、該当ページの成り立ちから古代漢字を探します。

こちらのリンクからでも、古代文字を表示させることができます。

読み札の文言は、太郎次郎社の「98部首カルタ」や「漢字が楽しくなる本3」を参考にしたり、「98部首カルタ」に載っていない部首は作ったり。例えば、画像にある「たけかんむり」の読み札の文言は次です。

竹にほん ならんで たってる たけかんむり

98部首カルタ

「5・7・5」のリズムにのって読み札の文言が作られているので、とても覚えやすいです。カルタを作成する時間がない人は、太郎次郎社の「98部首カルタ」を購入されるとよいでしょう。また、読み札を使わずに部首の名前で取り札をとっても、もちろんOKです。

こちらは、「楽しくなる本」のテキストとワークブック。「楽しくなる本」シリーズは、テキスト6冊、ワークブック6冊ありますが、最もおすすめなのが3の部首編です。部首とは何なのか、「つくり」や「へん」「かんむり」などを絵とカルタで楽しく説明した本。

例えば、「おしりのしかばね」という部首から、「尿・屎・屁・尾・居・屈・尻」などができていますが、これらをまとめて楽しく説明してあります。こんな楽しい漢字、あっという間に覚えてしまうと思いませんか。

おしりからでるおしっこ・・・尿
おしりからでるうんち・・・
おしりから比(ピー)とでるおなら・・・
おしりからでてるしっぽ・・・
    ー 後略 ー

太郎次郎社「漢字が楽しくなる本3」

テキストは、読んでわかるよう説明が書いてあり、学習者が漢字を書くところは少なめ。ワークブックは本文による説明はありませんが、本の中にある絵やカルタを見て漢字を書くだけで、その仕組みがわかるようになっています。

遊び方

一日目は、「植物からできた部首」6枚で遊びます。読み札や文言がある人は、それを読んでください。なければ、「たけかんむり」と部首だけを読み上げてもよいでしょう。お母さんと2人で対戦するならば、お母さんは「読み札を読み終わってから取ってもよい」という決まりを設けるとよいかもしれません。6枚しかありませんから、2、3回遊べば、子どもは部首の名前を覚えてとれるようになります。

足からできた部首

作り方

「足からできた部首」は全部で8種類。「あしへん」「そうにょう」「しんにょう」「めぐるあし」「なつあし」「まいのあし」「はつがしら」「とめへん」です。水色の画用紙を使いました。作り方は植物の時と同じ。

遊び方

「足からできた部首」8枚が完成したら、8枚だけで遊びます。そして、子どもの様子を見ながら、明日は「植物」と「足」の2種類でカルタ遊びをするというように札の数を増やしていきます。カルタを色分けしているので、どの部首のなかまなのかが一目でわかります。

このように、すこしずつカルタの数をまとまりで増やしていきます。そして、子どもの様子を見ながら、今日は「緑」と「黄」と「赤」を使って遊ぶといった風に、遊べる時間や子どもが苦手な部首のまとまり得意な部首などを考えて効率よくカルタ遊びができます。

部首の仲間と色

ご参考までに私が作成した順番とカルタの色、そして、部首名をお伝えします。もちろん、ほかの色を使ってもかまいません。

1.植物からできた部首

2.足からできた部首

3.よび名からできた部首

4.神・言葉からできた部首

5.手からできた部首

6.人の姿からできた部首

7.人の体からできた部首

8.家と町からできた部首

9.道具からできた部首

10.自然からできた部首

11.動物からできた部首

部首カルタを徹底活用法

フラッシュカード

かるたづくりで使用した色と同じ色画用紙を使って、フラッシュカードを作ります。学校の授業用に作成したもので、すきま時間に取り入れていました。裏にマグネットテープをつけているので、新出漢字の指導時は、黒板にこのフラッシュカードと新出漢字を書いたカードを張り、漢字の仲間に分けてもらうなど、いろいろと活用できます。

家庭であれば、冷蔵庫などを利用し、1週間に習った漢字を部首の仲間に分けてもらっても楽しいかもしれません。

部首と古代文字、新出漢字を結びつける

こちらは、コロナ禍の時にオンライン授業で使用したもの。漢字のまとまりの札に新出漢字を分類してもらっています。

ちなみにこの古代文字のフォントは、太郎次郎社のサイトから、無料でダウンロードできます。伊東信夫著「漢字成り立ちブック(1年生から6年生)」に使用されている金子都美江さんが書かれた古代文字をフォント化したもの。この「漢字成り立ちブック」も漢字かるた同様おすすめです。

古代文字と新出漢字を結びつける

こらちもオンライン時に使用したもの。古代文字と新出漢字を結び付けてもらっています。新出漢字を学習するたびに、部首かるたやこうした古代文字に触れ続けると、子ども達は漢字の成り立ちに興味を持ち、説明しなくても形声文字のしくみを体得していきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。かるたづくりは大変ですが、これで子どもが漢字に親しんでくれるのであれば、作ってみる価値はあります。何より、私はこの太郎次郎社の漢字(白川漢字学)に出会ってから、漢字が大好きになりました。ぜひみなさんにもこの漢字カルタ、部首カルタを通して漢字が好きになってほしいです。

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